患者さんに治癒まで通ってもらうために何を伝えてあげれば良いのか?

こんにちは!
整骨院サクセスコーチの太田です^^

今回のテーマはこれです!
倉田先生の質問しよう!のコーナーです。

患者さんに治癒までちゃんと通院してもらう方法とは?

 

執筆・監修していただいたドクターのプロフィール

倉田 正純 先生

キングスフィールドユニバーシティー修士
セントマイケルインターナショナルカレッジドクターPHD(博士)
「全日本カイロプラクティック協同組合理事長

今回いただいたご質問はこちらです。

 

質問:
あと、もう少し通院してくれれば完全に治るのに、患者さんが自己判断をして「もうこれくらい良くなったからいいだろう」と通院を途中で打ち切るような場合、どう説明して治癒まで通院させるのか?

 

患者さんが治癒まで通ってもらうために伝えなけれいけないこと【動画解説】

 

患者さんが自分でこれぐらいで良いだろうと思うときってどんなとき?

 

まずは、患者さんが「もう、これぐらいで良いだろう」
と判断するときとはどんなときだろうを推測してみます。

それは、「ある程度の痛みが取れたとき」のはずです!

当然のことながら、痛みが無くなれば、もう行かなくても良いだろう。
このように考えるのが自然な流れですよね。

治療家側から考えたときには
もう少し治療させてもらえれば完治するのになあ・・・
どうして、途中で離脱してしまうのだろう・・・

このようなお悩みを
抱えている治療家がとても多いのが現状です。

もう少し治療させてもらえれば治りますよ!の言い方とは?

 

このことを患者さんにどのように伝えれば良いのか?
ここがポイントになってきます!

別の言い方ををすれば・・・

治ったのか?
治っていないのか?

・・・これを患者さんが主観的に判断するのではなく
客観的に患者さんに納得してもらう必要があるのです。

 

客観的に証明をして、だから納得して続けて来院してくれるのです。

 

まだ、治っていませんよ!
と伝えるための客観的な証明とは何か?

その客観的な照明とは・・・

・関節の可動域
・筋肉の硬さ 

などです。

 

例えば、股関節が悪い患者さんであれば・・・

 

治療が始まる前に必ず、股関節の開き方をみます。
当然ながら、良い方に比べると悪い方の股関節は開きません。

そして、治療後に同じ動きをもう一度
確かめて股関節の開き具合を比較をします。

仮に、それがもう少し開かない部分が残っている場合には
「もう少し、閉塞感が残っていますよ」と教えて上げる必要があります。

でも、患者さんは痛みがとれている場合は治ったと判断します。
だから、客観的に股関節の開き具合を一緒に体感してもらう必要があるのです。

治療家:「まだ、ここまでしか開かないですよね?」
患者:「確かに、開かないですね」

治療家:「いま、痛みは落ち着いているかもしれませんが、
また、すぐに痛みがでてきますよ」
患者:「だったら、もう少し通わせてください」

・・・このように伝えて上げることもできます。

 

例えば、五十肩の患者さんの場合であれば・・・

 

まず、五十肩の場合は、客観的な
検査方法としては腕を上げてもらいます。

片方の腕は耳のところにひっつく。
でも、もう片方は耳につかない。

でも、痛みが取れたからそれで良いと思う患者さんも中にはいます。
その場合でも、ちゃんと、
腕が上がらない部分をを治しておかないと次にまた痛くなりますよ!

ということを指導して上げなければいけないのです。

ただし、「肩が上がるように治療できる!」
自信を持って伝えることができるのが大前提となります。

 

例えば、頸椎のヘルニアの患者さんの場合であれば・・・

 

頸椎ヘルニアの症状で手がしびれたりする患者さんもいます。

初期の頃では首のコリや肩のコリから始まるわけですが、
共通点して「首をポキポキならす人」が多いのです。

私の研究によるとあれが頸椎ヘルニアの原因になることが多いのです。

肩こりぐらいと思って放っておくと危険ですよ!など
しっかり、骨模型などでも使用して説明してあげることもできるようになります。

 

さらに、大切なことは「痛みの根本原因」を教えて上げること

治療前の状態と治療後の状態をしっかりと
把握してもらって納得してもらうこと。

さらに大切なことは
「私生活の上ではこういう姿勢が多いですね」
などの根本原因を教えて上げることなのです。

その姿勢をまた、続けているとすぐに痛みは戻りますよ。
ということをちゃんと教えて上げなければいけないのです。

一度、治癒したとしても、
このまま一生治り続けるということはまずあり得ません。

生きている限り歪みなどは必ず生じてしまいます。
だから、痛くなる前に早めに来られることをおすすめします。

ということを患者さんにも
しっかりと指導して上げることが大切なのです。

 

治療をして痛みが取れたとけどすぐに痛みが元に戻ったわ

これは、治療院の現場で日常的に起こっている問題のひとつです。
治療家はちゃんと治療をして、患者さんの痛みをとってあげた。

でも、患者さんの日常生活の習慣が原因で痛みが再発しているのに
あそこの治療院に行ってもすぐに元に戻ると
治療家の責任にされる場合も多くあるのです。

だから、それを事前に防ぐためには・・・

このように筋肉が硬くなるのは日常的にこういう姿勢だからです。
アンバランスを解消するためにこのストレッチ方法を行ってください。

・・・ここまでを
治療とセットで話す必要があるのです!

 

まとめ

患者さんに治癒までちゃんと通院してもらう方法
についてお伝えをしてきました。

いかがだったでしょうか?

・患者さんに客観的な事実で納得してもらう
・痛みが起こっている原因を教えてあげる
・それに適した根本解決できるストレッチ方法や運動を指導する

患者さんは当然ながらできれば回数を多く通いたくないはず。

そこを納得して通院をしてもらえるようになり、
かつ、改善しない場合でも治療家のせいにはされない。

・・・治療家にとって本当に大切なことです!

ぜひ、実践してみてください!

こちらの記事もおすすめです!
>>O脚の治療方法とは?「倉田正純先生の見解」

 

コメントを残す